Saudi Culture Japan
2018/07/24
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在日サウジアラビア王国大使館 文化部
Royal Embassy of Saudi Arabia, Cultural Office, Tokyo,
JAPAN

 
高等教育省の紹介


サウジアラビア王国は、あらゆる分野において異なるレベルの包括的な発展を経験しました。そして高等教育はいかなる国にとっても、進歩に大きく影響する要素のひとつなのです。

高等教育省は高等教育政策の執行に携わるべく、1975年の国王勅令1/236によって設立されました。高等教育省は大学教育分野における、政府の政策を執行する任務を負っています。

サウジアラビアは大学教育に多大な関心を払い、新しい大学や理系・応用学部の設立、莫大な予算の配当などにおいて並ならぬ努力をしてきました。今や国立総合大学の数は21校、私立総合大学は6校、私立大学は18校に達しています。そして各大学は、異なる分野における複数の理系・応用学的専門分野を擁しています。また高等教育省は学術教育と将来的計画において、近代的方針を揚げています。

またサウジアラビアの高等教育関係者は、専門分野や融資、海外との競争、労働市場の需要といった、高等教育が直面している継続的変化を認識し、将来への計画立案によってそれに対する準備の重要性を模索しています。また拡張や自己評価、世界的・地域的な問題に対応するために活動する各組織のプログラム適応や最新化などに向けて、綿密な計画をもってそれらの変化に対応することを目指しています。以下に挙げるものは、そういった努力の中でも顕著なものです:

1. 国家高等教育査定評価センター設立:

このセンターは、現役学生と高校卒業生向けに、複数の学力評価テストを提供することを目的としています。この学力評価テストは、サウジアラビアにおいて最も顕著かつ幅広く普及しているものです。そしてその結果は、サウジアラビアの全大学と高等教育機関、及び士官学校や技術専門学校において、特定の学部や専門分野での進学を希望する学生の能力を判断する、文系・理系高校の成績に等しい目安として受け入れられています。

またセンターの試験は、他の湾岸諸国の高等教育機関だけでなく、英国や米国などの一部の国からも認められています。また高等教育省はその結果を、アブドッラー国王海外留学派遣プログラムにおいて留学生を推薦する際の、ひとつの良好な指針と見なしています。

資質的問題の対処に関し、高等教育省は二つの重要な次元からアプローチしています。一つは大学教育の内容の質を保証することで、大学の内的能力を高めることです。これは2000年の国家高等教育査定評価センター設立により、その実現を見ました。そして二つ目は成果の調整と質的向上の達成、及び大学の学術的・制度的権威を向上させることで、大学の外的能力を高めることです。この実現に当たっては、2003年に学術的権威に関する諸事と、後期中等教育以上の高等教育機関の質を保証する役割を担う、学術的権威及び評価のための国立機関が設立されました。

2. 国家学術評価・認可協会

この組織は、高等学校以上の教育機関と教育プログラムの評価と認可を取り扱うことを目的としています。また教育組織の自己評価や、プログラム・学生・経営陣・教授陣の資質と質的ニーズの遵守を国家的枠内でフォローする任務も負っています。この組織は過去3年間、欧米の専門家の協力とともに活動し、また多くの国における評価・認可・質の保証のためのプログラムを研究してきました。まずは実験的活動から始まり、初歩的な評価へと移行してきましたが、ここにおいても多くの専門家の協力を得ています。この組織は将来的に、公立・私立の高等教育機関における質的情報の源泉となることでしょう。

3. 高等教育統計部門:

現状を正確に反映し、視点を鮮明なものにする堅固な監査プログラム実行の助力となるような、正しい根拠に基づいた科学的決定は重要です。サウジアラビア高等教育省はそのような問題を鑑みて、高等教育に関する統計部門を設立しました。この部門は、入学とその特性、専攻とそれに付随するもの、教育活動の評価、専攻・数・職業・訓練レベルにおける教師陣メンバーの変遷などといった、あらゆる変化の過去の報告と将来的な予測を行うことを目的としています。また同様に、大学内における学生の動向や、落第・退学・卒業生数に関する研究などにも携わっています。この部門は将来的に、労働市場の需要とそこにおける高等教育機関卒業生の配属についても調査していく予定です。

4. 地理的情報組織プロジェクト

高等教育組織の所在地に関する地理的情報を、その位置や住民、商業・産業・農業活動、国内の各都市における車両路線や空港路線や、人口統計資料などといった他の情報と結びつけていったりすることを目的としたプロジェクトです。そうすることで、執行部にとって包括的情報の源泉となるでしょう。

5. 優良研究センター

高等教育省は公立大学における研究のポテンシャルを向上させるべく、このプロジェクトを採用しました。それは、その経営・融資・評価において卓越した研究センターの更新であり、それによってすべての大学機関、特に古い大学などは研究分野に力を入れるようになったり、あるいは協定に応じて高等教育省からより多くの融資を受領したりするようになりました。

6. 大学期間内の学術組織開発プロジェクト:

高等教育省は大学機関と協力し、その活動や専門性の発展において独立性を持たせる基盤建設のため、融資によって学術組織の助成を行っています。尚それらの学術組織はその専門分野の課題研究と、その専門職を益するような研究者間の調整における専門家を集めることを目的とします。尚サウジアラビアの大学がおよそ70もの学術組織を要することは、注目に値します。

7. Eラーニング及び通信教育における国家センター・プロジェクト

このセンターは、Eラーニング及び通信教育における大学機関の努力に対する準備と助成、及びその理想的利用法と現代的実践法開発を目的として各大学機関の調整に携わるものです。またその活動はEラーニング・プログラムの中で、複数の大学による数々の共同準備資料の提出の上に成り立っています。そしてこの努力は、先進の教育プログラム経営のための技術的・人的スキルに依拠しつつ、高等教育機関をその拡張のための最新技術利用における可能性の向上へと促します。

8. 研究調査センター

高等教育研究センターのための専門組織は、数年前に設立されました。その最初の業績は、大学教育の将来的計画のために、大きな枠組みを設けたことです。このセンターは多くの研究と、各地域の高等教育プログラムの殆どに従事しています。センターの高等教育組織に対するスタンスには様々なものがあり、たとえば社会学部の開設研究、受容と吸収という問題に関して社会的影響のあるテーマの研究、通信教育やEラーニングの手法に関する研究などがあります。このセンターは高等教育省のアイデアと視点、及び希望の一つの受け口であると言えるでしょう。

9. 私立教育機関への貢献:

簡潔に言えばこれは、以下のような複数のプロセスにまとめられるでしょう:運営許可とその段階、またそれらの大学の大まかな骨組みを定める規定の発布。私立大学設立のための経済的・人的可能性を定める、実行規定の発布。国が私立高等教育機関に対し、土地を安い賃貸料で提供すること。すべての私立高等教育機関に最高6500万リヤルの借款を提供。またいかなる私立大学でも省が定めた一定の質的条件を満たした場合、国は高等教育省を通じて学生の3分の1の学費をカバーする奨学金を提供しています。

10.海外留学:

サウジアラビアは「2大聖地の守護者・海外留学プログラム」において、海外の顕著な諸大学機関への留学費用として、70億リヤルもの予算を注ぎ込んでいます。国としての留学先は、以下の通りです:アメリカ合衆国、英国、ドイツ、イタリア、スペイン、オランダ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、フランス、日本、マレーシア、中国、インド、シンガポール、韓国。

過去5年間に、7万人もの男女学生が海外留学していますが、プログラム第5期においては更に8000人以上の男女学生のための留学枠が設けられる予定です。尚この「2大聖地の守護者・海外留学プログラム」は、学士・修士・博士といった段階において、世界的高等教育の所産による、祖国が必要としている専門分野における卓越した特性を実現することにあります。

業績と期待:

社会の発展というものは、人材の育成と開発をどれだけ達成できるか、ということにかかっています。そして高等教育こそは、人材の育成手段のうちでも最も重要なものの一つであり、そのことはいかなる国においても戦略的投資を意味しているのです。社会は高等教育を通じて、労働市場や祖国の発展ニーズが求める知力や熟練した労働力という需要を満足させます。また現在、高等教育は世界中で多くの変化や問題に直面し、情報技術的・現代文明的発展の必要を迫られています。

現代の高等教育機関にとっての真の問題は、知識経済の発展です。知識経済とは、異なる生産・サービス活動における、知識と情報の生産と普及、及びその活用と直接的に結び付いた経済のことです。そして高等教育省はその実現のために、大学を知識生産のための研究センターとすべく、サウジアラビア高等教育機関と労働部門の真の協力促進のために努力しています。そしてそれは、現代の学生に知識を提供するプログラムや手法、そして知識経済の上に成立する労働市場参入を可能にする必要スキルの改善によって達成されるのです。

サウジアラビアの高等教育はその質と量において、世界の異なる国々の高等教育関係者の注目を浴びるような大きな躍進を達成しました。またサウジアラビア高等教育省は、国内外の労働市場の動向に見合ったものとすべく、各大学に新しい骨組みを提供するための根本的変換策を導入しました。それは様々なプログラムとプロセス、そして長期・短期に渡る計画の集合体であり、多くの枢軸から成り立っています。そのうちの最も重要なものは、受容と理解、柔軟性、質の高さ、融資、学術研究、海外派遣、そして最後に戦略的計画の7つです。

高等教育省と大学は、質の問題において二つの重要な次元からアプローチしています。一つは大学教育の内容の質を保証することで、大学の内的能力を高めることです。これは2000年の国家高等教育査定評価センター設立により、その実現を見ました。そして二つ目は成果の調整と質的向上の達成、及び大学の学術的・制度的権威を向上させることで、大学の外的能力を高めることです。この実現に当たっては、2003年に学術的権威に関する諸事と、後期中等教育以上の高等教育機関の質を保証する役割を担う、国家学術査定・認可協会が設立されました。

またプログラムによって高いレベルへと向上させるための、大学機関及び高等教育機関の努力を助成する枠組みの中で、高等教育省は大学の質的向上を目的とした多くの優れた主唱を行いました。それは、以下に挙げる三つの主要プロジェクトの中に示されています:①教師陣の独創性と卓越性を養成するためのプロジェクト。②大学機関における優れた学術研究のためのセンター設立援助。③理系大学への助成と、それらと世界的な大学との間の協定締結に貢献すること。

「2大聖地の守護者・海外留学プログラム」は、人材育成における知的源泉の多様化を目的としています。そしてサウジアラビアは海外の有名大学機関への留学費用として、向こう5年間に70億リヤル以上もの予算を注ぎ込んでいます。それは学術機関が教育活動を補完する一方で、かつそれがあらゆる学問分野における進歩への活性剤という性質を有するゆえに大学機関における教育活動の重要な支えとなり、また理想的な知識経済に対する理解が定着するための一つの手段となるからです。そして大学期間内の学術研究センター発展の一つの形としては、科学園やテクノロジー・パークなどの建設がありますが、サウジアラビアにおけるその代表的なものとして、ファハド王立石油鉱物大学のザハラーン・テクノバレー、サウード王立大学のKSSP(サウード王立大学科学公園)プロジェクト、アブドルアズィーズ王立大学の先進化学公園などがあります。

また高等教育省は、サウジアラビアの高等教育システム発展を継続するため、25年先の大学教育の将来的戦略計画を練り始めました。このプロジェクトは「地平線プロジェクト」と名付けられています。サウジアラビアの高等教育におけるこの多大な発展は、王国政府の寛大なる配慮と大きな関心の表れであると言うことができるでしょう。

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